環境が子供を育てる モジュールシステム

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モジュールシステム

モジュールの語義は、規格化された最小構造単位であり、元来、建築や工学の分野で組み立てユニットの意味合いで一般的に用いられた。教育の分野では、学習の個別化を志向する中で、特定の教科における教材の最小単位、また授業時間を必要に応じて弾力的に区切った単位時間、この二つの方向でとらえられている。とくにわが国の最近の教育改革動向では、後者の時間型モジュールが積極性をもって導入されている。


現代的動向とその意義

学習指導要領において、学校週五日制が完成し、それと同時に授業時間の1単位時間を各学校によって適切に設定することが可能になった。これまでは、学校教育施工規則や学習指導要領で1単位時間は 45分ないし 50分と定められており、各々の教科の特性を全く無視した、文字通り機械的な時間割が行われていた。例えば、理科の実験、観察も贅沢に時間を取れなかったり、一方でドリル的学習を必要以上に長時間取り組むことになったりしていたが、1時間単位を弾力化することで、各教科や教材によって適切な時間を利用できるようになる。

また、学習指導要領には1年35週で各教科の標準授業時数が算出される提示されているが、35で割り切れない、つまり従来の固定的な単位時間設定では週あたりに割り当てられない教科もあり、その意味でモジュールシステムは学校週五日制の中で有効な時間割編成方法となることが期待されている。モジュールシステムの導入が、たんに限られた時間の有効利用機能の文脈においてのみ意味づけられるのは不十分である。モジュールシステムは、子供一人一人の学習ペースに合わせて授業時間を対応するために開発された方法であることに準ずると、教師の授業機観の転換を迫る意味をもっていることを指摘せねばならない。固定的形式的事業観樹から抜け出し、教育内容によって大胆に授業時間を設定し直すなど、教師自身のカリキュラム自主編成力量を要求されることも意味しているのである。

実践の具体的形態と課題

1モジュールは 15本と設定されておりブロックの間に 20分休み、次ブロックの間に給食、掃除、210分休みが入っている。

 

教師が自由に時間割を設計し教育活動が展開できるようになった一方で、かたい点も指摘さねばならない。小学校は学級担任制であるため自由な時間はり設定を行いやすいが、中学校、高等学校では教科担任制であるために教科ごとに時間を潤滑にするのは困難であるという点である。

一斉教授システム選定にしていると、そもそも学習の個別化を目指すモジュールシステムはこれ自体が固定化、形式化してしまうきらいがあるという点である。いずれにしても各学校の規模や特殊性に月ごとあるいは学期ごとにでもタイ単に編成を見直す踊の柔軟さを持ち、一方で教材研究や教授方法を研究の観点から適切な授業時間数を提示していく発想もつことが期待される。